Webサイトのリニューアルをすることで、ユーザビリティや検索エンジンからのSEO評価が改善する可能性があります。しかし、SEOへの影響を考慮せず実施した場合、ユーザビリティの低下や検索流入数の減少につながるリスクがあるため注意が必要です。
本記事では、サイトリニューアルがSEOに与える影響や、よくあるSEOの失敗を避けるための対策について解説します。SEOの観点でリニューアルを検討すべきタイミングも紹介しますので、参考にしてください。
1.サイトリニューアルがSEOに与える影響
サイトリニューアルでURLを変更した場合、URL構造が変わることで検索エンジンからの評価がリセットされ、検索流入が一時的に減少する可能性があります。検索流入への影響のみを考慮するのであれば、URLは極力変更しないほうがよいでしょう。
やむを得ず変更する場合も、次回以降はそのまま運用できるURLを設定するのがおすすめです。URLの変更時は301リダイレクトの設定が必要ですが、評価の引き継ぎにはタイムラグが発生する点に留意しましょう。
なお、内部構造やコンテンツの質が改善していれば、中長期的にはもとのパフォーマンスに戻るケースが多いです。リニューアルによってユーザビリティが向上した場合、検索エンジンからの評価が再構築され、結果としてパフォーマンスが改善する可能性があります。
2.サイトリニューアルでよくあるSEOの失敗を避けるための対策と理由
サイトリニューアルで懸念されるSEOの失敗は、多岐にわたります。SEOの失敗を避けるための対策を、理由とともに詳しく見ていきましょう。
2-1.URLを変更した場合は301リダイレクトを設定する
URLを変更すると、Googleのクローラーが新規のURLとして認識する可能性があることから、基本的には変更しないのが望ましいとされています。
どうしても変更が必要な場合は、旧URLから新URLにリダイレクトを行う「301リダイレクト」を設定しましょう。301リダイレクトとは、Webサイトにアクセスしようとするユーザーを、ほかのURLへ永続的に転送するための処理コードのことです。
301リダイレクトを設定することで、旧URLのSEO評価を新URLに引き継ぎできます。
301リダイレクトの注意点は、新旧のURLを一対一で設定することです。すべてのURLをWebサイトのトップページにリダイレクトしたり、関連性のないページを対応させたりした場合、検索エンジンの評価が低下する可能性があるため注意しましょう。
SEOとURLの関係については、以下のページでも解説していますので参考にしてください。
関連記事:SEOとURLの関係性とは?効果的な設定方法やポイントを紹介
2-2.404エラーを適切に設定する
サイトリニューアルに伴い、削除するページが発生した場合は、役割を代替するページに301リダイレクトを設定する必要があります。代替するページがない場合は、404エラーページを作成し、Webサイト内の適切なコンテンツへの再回遊を促しましょう。
一律でトップページにリダイレクトをする設定は、検索エンジンの評価だけでなく、ユーザビリティの低下にもつながりかねないため、避けるのが望ましいでしょう。
2-3.titleなどの主要タグを適切に設定する
サイトリニューアルの際は、titleやh2~h4といった主要タグ、メタディスクリプションなどを適切に設定することが重要です。Googleはそれぞれのページに対して、タイトルや見出しなどの情報をもとに、ページ内容を適切に理解し評価しようとします。
タグの設定ミスは一括設定を行う場合に多く見られ、誤るとページのSEO評価に影響を及ぼす可能性があるほか、膨大な量の修正が必要となる可能性があります。
個別設定の部分はもちろんのこと、共通部分の設定なども漏れなく確認することが大切です。
2-4.robots.txtでクローラーを拒否しない
robots.txtとは、クローラーのサイト巡回を制御するファイルのことです。サイトリニューアルの最中は、robots.txtのdisallowなどを活用してWebサイトを非公開にすることがあります。
しかし、robots.txtを解除しないまま公開してしまうと、Webページが検索エンジンにインデックスされない事態に陥ります。リニューアルが完了したら、公開前にrobots.txtを外し忘れていないか確認しましょう。
2-5.ページ表示速度が遅くなっていないか確認する
リニューアルによってページの表示・動作が遅くなると、検索エンジンに適切に評価されにくくなるだけでなく、ユーザビリティの低下を招く恐れがあります。動画の自動読み込みを設定していたり、高解像度の画像を多用していたりする場合は、ページの表示・動作を速くするための以下のような対策が必要です。
- ユーザーが必要としない画像・動画は極力減らす
- 画像・動画の容量を軽くする
- JavaScript・タグを最小限に抑える
- 遅延読み込みのプラグインを取り入れる
ページ表示速度の確認には、Googleが無料で提供する「PageSpeed Insights」をご活用ください。
参考:web dev「PageSpeed Insights」
2-6.ユーザーに活用されている内部リンクを削除しない
リニューアルの際、内部リンクを不用意に削除することは推奨されていません。内部リンクは重要なページと付随ページの関連性を検索エンジンに正しく伝える役割を担っており、重要なリンクを削除すると、SEOに悪影響を及ぼす可能性があるためです。
内部リンクの削除は、アクセス解析やヒートマップデータでユーザーの活用度を確認した上で慎重に実施することが重要です。ユーザーが求める情報や、訪問体験の向上につながるリンクへの差し替えは積極的に行いましょう。
SEOに効果的な内部リンクの設置方法は、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
関連記事:内部リンクとは?SEOに効果的な設置方法や最適のポイントを紹介
2-7.高品質なコンテンツを削除しない
ユーザビリティやコンテンツの品質を向上させるために、コンテンツの削除を実施することもあるでしょう。
しかし、検索エンジンから高い評価を受けているコンテンツを削除すると、検索エンジンからの評価に影響を与える可能性があります。検索流入が多いページは、Search Consoleで流入クエリを確認し、削除を検討しているコンテンツとの関連性を見たうえで判断するのが賢明です。
検索流入がないページについては、PVが発生していれば削除せず残す選択肢もあります。
たとえば、検索流入を想定せず回遊に活用されるコンテンツは、no indexを設定することで検索評価には影響を与えません。また、ユーザーは活用できる状態での運用が可能です。
2-8.内部リンクURLが変わった場合は新しいURLに変更する
リニューアルに伴い内部リンクが変更された場合は、新しいURLに差し替える必要があります。301リダイレクトを設定していれば、基本的に検索エンジンの評価を引き継ぎますが、リダイレクトを挟むと、クロール効率が低下します。
リンク切れを起こさないためにも、リニューアル時に忘れず確認しましょう。
2-9.レスポンシブデザインで実装する
現在、Webサイトへのアクセスはスマートフォンなどのモバイル端末が主流となっています。そのため、ユーザーが使用するデバイスに合わせて最適に表示されるデザイン設定が欠かせません。
また、Googleはモバイル版のサイトを評価基準とする「モバイルファーストインデックス」を適用しており、SEOの観点からもモバイル対応は必須要件です。
リニューアルの際は、あらゆるデバイスに対応可能なレスポンシブデザインを標準仕様としましょう。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも問題なく操作・閲覧でき、表示されるかを確認しながら進めることが重要です。
2-10.ドメインを変更する場合はGoogle Search Consoleに通知をする
ドメイン変更をする場合は、Google Search Consoleへの通知が必要です。
通知を行うことで、新旧ドメインの関係性をGoogleの検索エンジンに明確化できます。旧ドメインの検索順位・SEO評価の引き継ぎや、検索結果への新ドメインURLの迅速な反映ができるほか、検索パフォーマンスの継続的な分析も可能となるでしょう。
Google Search Consoleへの通知は、アドレス変更ツールを使用して行います。Googleアナリティクスを導入している場合は、併せて設定を変更しましょう。
参考:Search Console ヘルプ「アドレス変更ツール」
2-11.リニューアル完了後はXMLサイトマップを送信する
XMLサイトマップとは、Webサイト内のページ情報を記述したxml形式のファイルのことです。XMLサイトマップは検索エンジンがサイト内のURLを集める手掛かりの役割を果たすため、設置によってクローラビリティの改善が期待できます。
リニューアル完了後は、以下の手順でXMLサイトマップを設定・送信し、ページを更新した旨を検索エンジンのクローラーへ速やかに伝えましょう。

- サイトマップをクリック
- 新しいサイトマップの追加にURLを入力
- 送信をクリック
なお、XMLサイトマップの作成には、自動生成が可能な外部ツールを利用するのがおすすめです。
3.SEOの観点でサイトリニューアルを検討すべきタイミング
サイトリニューアルを検討しているものの、必要性やタイミングがわからず躊躇している方もいるでしょう。本章では、SEOの観点でリニューアルを検討すべき3つのタイミングを紹介します。
3-1.常時SSL化(https化)に対応していない
常時SSL化とは、運営するWebサイト全体を常に暗号化するセキュリティ手法です。常時SSL化に対応していないWebサイトは、Googleなどで検索した際に警告が表示されるため、ユーザーが不信感を抱いてアクセス低下につながる恐れがあります。
ユーザーがサイト内で入力・閲覧した情報が第三者に漏えいするリスクを防ぐため、Googleなどの検索エンジンもHTTPSの利用を推奨しており、未対応の場合は検索エンジンに適切に評価されにくくなる可能性があります。
そのため、セキュリティおよびSEOの観点からも、リニューアル時に対応すべきでしょう。
3-2.レスポンシブデザインに対応できていない
Googleは、モバイル端末からのWebサイト閲覧が主流となったことから、2023年にモバイルファーストインデックスの完全移行を完了させています。
モバイルファーストインデックスとは、モバイル版のコンテンツを基準に、クロール・インデックス・評価が行われる仕組みです。Webサイトの運営者は、スマートフォンやタブレットからの閲覧を前提に、各デバイスの画面幅に最適化されたレスポンシブデザインへの対応が求められます。
WebサイトのURLが端末によって異なっていたり、モバイル最適化ができていなかったりする状況であれば、サイトリニューアルを検討しましょう。パソコン版とスマートフォン版のURLが異なる場合、統一することで更新・修正コストの削減効果も期待できます。
3-3.ページの読み込み速度が遅い
画像・動画やクリエイティブ、コードを大量に埋め込んだWebサイトは、ページの読み込み速度が低下する傾向にあります。ユーザー行動に対するレスポンスが遅く、コンテンツの表示に時間を要するサイトは、ユーザー体験を損なうとしてSEOにも悪影響を与えかねません。
ページの読み込み速度が遅い場合、Webサイト全体のリニューアルを実施し、画像の最適化やコードの軽量化に取り組むとよいでしょう。
4.SEOを考慮したサイトリニューアルを依頼する際の注意点
「SEOを考慮したサイトリニューアルを自社で行うのは難しい」と感じた場合は、専門の企業に依頼するのも有効な選択肢です。SEOを交えたリニューアルを外注するにあたって、注意すべき3つのポイントを詳しく見ていきましょう。
4-1.同様の業界・規模のリニューアル実績があるか
単純なデザインのリニューアルだけでなく、SEOを考慮した対応の可否を確認することが重要です。SEOのノウハウ・実績の有無に加えて、自社と同様の業界・規模のリニューアルを過去に手掛けているかも確認するとよいでしょう。
自社と同じ業界での成功事例を有している企業は、専門用語やWebサイトにおける業界特有の傾向・ノウハウを把握している可能性が高いです。Webサイト全体の大掛かりなリニューアルも、滞りなく進められるでしょう。
4-2.要望を正しく汲み取ってくれる企業・担当者かどうか
サイトリニューアルを外注する際は、担当者との入念な打ち合わせが必要です。自社の要望を正しく汲み取ってくれない企業に依頼した場合、リニューアルの依頼から完了までに長い期間を要する可能性があります。
レスポンスの速さや対応も含めて、信頼できる企業・担当者であるかを見極めた上で依頼しましょう。企業によっては営業担当者とプロジェクト担当者が異なるケースもあるため、実際にリニューアルを進める担当者との相性を確認することが大切です。
4-3.費用や制作期間が明確に提示されているか
サイトリニューアルにかかる費用は、数十万円~数百万円以上と幅があり、サイト規模や要件によって大きく異なります。また、依頼から完了までには、一般的に半年~1年半程度の期間を要します。
予算や完了期限がある場合は、あらかじめ企業に伝えておくことが重要です。自社が提示した条件に基づいて、費用や制作期間を明示してくれる企業への依頼を検討しましょう。プロジェクトの範囲や、実施可能なSEO対策と期待される効果も併せて提案してくれる企業であれば、なお安心です。
5.サイトリニューアルのSEO対策でお悩みならWebosqueにおまかせ
サイトリニューアルにはユーザビリティやSEO評価の改善が期待できますが、SEOへの影響を考慮せず実施すると、逆効果の恐れがあるため注意が必要です。
サイトリニューアルの必要性をSEOの観点で検討し実施する場合は、自社にノウハウがあるかも併せて確認しましょう。自社での対応が難しい場合は、実績が豊富な企業に依頼するのがおすすめです。
株式会社Webosque(ウェボスケ)では、あらゆる業種・業界のサイト制作・リニューアルを行っています。事前にご要望を伺い、SEOの観点で、ユーザーが求めるキーワードの上位化を狙えるWebサイトを構築します。
サイトリニューアルを検討中の企業様は、ぜひ一度Webosqueへご相談ください。