検索流入424%成長!「バクラク」の高度なコンテンツ制作に応えた、血の通ったパートナーシップ

請求書処理、経費精算、法人カード、勤怠管理……。バックオフィス業務をAIで効率化するSaaS「バクラク」を展開する、株式会社LayerX。同プロダクトのデジタルマーケティング施策を牽引する河田剛さんは、良質なコンテンツを通じて「バクラク」の認知拡大と集客を狙い活動しています。

そんな河田さんが、共にコンテンツを磨き上げてくれるパートナーとして選んだのがWebosqueでした。両社が連携した結果、約半年でサイト流入は約4倍に増加し、コンテンツ制作にかけるリソースは約1/5にまで削減されました。

この成果の裏には、機械的な記事制作ではない「血の通ったパートナーシップ」がありました。弊社の大森・成田とともに、河田さんとの出会いからWebosqueに支援を依頼いただいた理由、成果創出に至った背景を語りました。

「バクラク」の良さを広げるデジタルマーケティングに従事

――LayerX様の事業内容と、その中での河田さんの役割について教えてください。

河田:
私が担当している「バクラク」は、バックオフィス業務をAIで効率化するSaaSです。主にAIを活用して「お金の流れの管理」を中心に効率化と業務削減を図り、お客様の経営をサポートしています。その中で、私はデジタルマーケティングによる集客領域を管掌しています。

Webosque様と取り組みを始めた当時の私は、オーガニックチャネルの集客を中心にプレイヤーとして動いていました。そこから私のチーム内での役割に変化があり、リスティング広告や外部媒体からの集客など、より幅広い集客施策も包括的に管掌するようになり現在に至ります。

――河田さんは以前からインハウスでSEOを長くご経験されていたのですよね。

河田:
前職では約10年間、インハウスSEOを経験し、プレイヤーとマネージャーの両方の役割を担っていました。2024年4月にLayerXへ入社した後、Webosque様の支援を受けながらSEOコンテンツの増強をし、「バクラク」のことを知らなかったお客様との接点づくりを始めました。

それと同時並行で、いわゆる「ファンマーケティング」的な施策にも取り組んでいます。「バクラク」はBtoB商材であるがゆえにリードタイムが長いこともあって、SEO記事などで一時的なタッチポイントを増やすだけでなく、その後のナーチャリングも大切です。

そこで取り組んでいるのが、「バクラク」を導入することによる業務改善のイメージをできるだけ具体的に発信するというものです。新機能の概要をレポートする記事を書いたり、視覚的にバクラクのできることを伝えるためのクリエイティブをサイト内に用意したり。

私自身、「バクラク」が素晴らしい製品だと感じたことをきっかけにLayerXへ入社した経緯があります。身内贔屓ではなく、手放しで「良い製品」です。その良さを知ってもらうための、広義の意味での認知拡大に日々取り組んでいます。

バクラク事業部 マーケティング部 デジタルマーケティンググループ チームリーダー 河田様

――SEOも、まさにその認知獲得の一環なのですね。

こだわりを実現できるパートナーとの出会いと期待

――Webosqueに支援を依頼する以前は、どのような課題を抱えていたのですか?

河田:
私は入社前から直後にかけて、バクラクのWebサイトにある記事コンテンツを一通り確認し、現状課題の把握に努めました。また、当時の記事制作フローについても状況を整理していきました。

その中で、発注先の会社様と密なコミュニケーションができ、こちらの意図を正確に伝えたうえで先方に記事をブラッシュアップしていただく、という双方向の体制づくりが必要だと感じました。インハウスSEOに従事してきた自身の観点からして、その思考と体制が無い状態では本当に良いものは作れないと考えているからです。

記事の制作や成果に対する責任を、私自身もしっかりと担える状態でありたい。私の「こうしたい」という意図を汲んでいただきながら、互いに知恵を出し合った末に、最も良いと思える記事を納品してもらいたい。そういう関係を築ける発注先を探していました。

――今のお話からは、河田さん自身のSEOに対する明確なこだわりを感じます。

河田:
そうですね。私には、SEO記事に対して二つのこだわりがあります。

一つ目は、「そもそも順位がつかない記事、セッションが増えない記事は作る意味がない」ということ。中の人の「書きたい」という想いと、読者の「読みたい」というニーズは必ずしも一致しません。コストをかけてコンテンツを作る以上、作り手のエゴではなく、読者のニーズがしっかり存在し、需要を満たせるものを作るべきだと考えています。

二つ目は、「読みに来た人が弊社や弊社製品にタッチしてくれない記事もまた意味がない」ということです。記事の情報で問題が解決されるだけでなく、「この記事は『バクラク』というブランドが作ったんだ」と、少しでも頭の片隅に残したい。そうやって、製品のタッチポイントとして記事を機能させることも非常に重要だと考えています。

――二つのこだわりを実現するため、コミュニケーションを密に取れるパートナーがWebosqueだったと。数ある企業の中から、Webosqueを選んだ決め手は何だったのですか?

河田:
本当に笑い話みたいなんですが、SEO関係者の飲み会でWebosqueの大森さんに会ったのがきっかけです(笑)

――まさかの飲み会!

河田:
ちょうどパートナー探しで悩んでいたタイミングで参加した会で、たまたま隣の席に座ったのが大森さんだったのですよね。

大森(Webosque):
最初は雑談ベースで、コンテンツ制作の悩みについて伺ったのを覚えています。お話を聞く中で、河田さんは非常にSEOに詳しく、コンテンツへのこだわりも強いと感じました。また、認知獲得や集客だけでなく、ブランディングなどその先の目的達成まで見据えて記事を制作したいという熱量やリテラシーの高さも感じました。

その様子が、私たちのご支援したい企業様の像とまさに合致したのです。

河田:
私も、飲み会の場やその後の打ち合わせでお話する中で、「Webosque様なら自分の要望にきっと応えてくれる。それに私の意図を汲むだけでなく、自分たちの意思を持った記事制作をしてくれる」と感じました。両方の意思を突合させて、よい記事を作ることができるという期待を持てたのが、依頼の決め手でした

成果は想定の3倍。最高のアウトプットを生み出せるようになった舞台裏

――プロジェクト開始後、具体的に何をしていったのですか?

河田:
大きく二つあります。一つは、「発注から納品までのフロー構築」です。一連の作業のなかでどういうやり取りをするか、どのポイントで都度確認を挟むかなどを、対面での打ち合わせを交えてじっくりすり合わせていきました。

ここで“対面でのやり取り”を設けてくれたのは、非常にありがたいと感じました。対面でないと伝えにくいニュアンスを伝えたことで、理想的なフロー構築ができたと感じています。

もう一つは、理想の記事を作るためのレギュレーション作りです。最高の記事を作るには、パートナー企業様にある意味で「自我を捨てていただく」部分と、逆に作り手としての「自我を出していただく」部分、その両方が必要です。このバランスをどう取るのか、どこまで対応可能でどこからが難しいのかという線引きを明確にするためのレギュレーションを、一緒に整備していきました。

――二つの作業はスムーズに進んだのでしょうか?

河田:
ここもWebosque様のすごいところで……私の無茶振りも含めて、基本的に全部「やりますよ」とOKしてくださいました(笑)。そのおかげか、今年(2025年)に入ってからは私からWebosque様に細かなリクエストをする回数が激減しています。

今では、ディレクションにかける工数が取り組み開始当初に比べて5分の1くらいに減っています。ルーティンで発注している記事に関しては、私がほとんど口を挟む余地がないくらい、質の高いものを常に納品していただいています。

成田(Webosque):
そう言っていただけて嬉しいです。現在は月40本の記事制作をご依頼いただくまでになりましたが、今の制作体制が実現できたのは、河田さんとのやり取りを通じて、「バクラク」の記事制作における「秘伝のタレ」ができたからだと考えています。

――秘伝のタレ?

大森(Webosque):
いわば、「バクラク」の取り組み専用の、構成・執筆レギュレーションです。フローとレギュレーション構築の際、最初に叩き台を作り、河田さんからのフィードバックがあるたびに「ここはこうした方がいいね」と内容を更新していきました。まさに老舗料理屋でタレを継ぎ足していくようにして。

その内容を構成担当者やライターにも都度共有し、更新を重ねることで、アウトプットの品質を高いレベルで安定させることができました。

――プロジェクトを進める中で、特に印象的だった取り組みはありますか?

河田:
私の無茶ぶりの極みとも言える「比較記事」の制作です。自社製品と他社製品を横並びで比較する記事は、どの製品の分野でも非常に需要が高いです。しかし、私たちのようなベンダーが競合製品との比較記事を書くことは、他社様に対して失礼にあたりかねないという想いがありました。

そのジレンマをクリアしつつ、読者にとって価値のある比較記事を作れないかと考え抜き、「この方向性ならいける」というアイデアをWebosque様にぶつけました。その結果、全方位的に最大限の配慮がありつつも、読者のニーズやSEO的な要件を満たせるであろう記事を制作することができました。

成田(Webosque):
河田さんからいただいたアイディアの意図を汲み取り、どうすれば客観性と価値を両立できるか、どの項目を比較軸にするかなど思案を重ねました。「この比較軸だとバクラクの特徴と照らし合わせた時にズレてしまう」といったやり取りを、河田さんと忍耐強く何度も重ねて、一緒に作り上げていったのを覚えています。

河田:
成田さんには本当に、たくさんの相談に乗ってもらいました。おかげさまで、最終的に非常にクオリティの高い記事になり、足元では狙い通りの効果が出始めています。こちらの無茶なリクエストを形にしてくださる、Webosque様のキャパシティがあったからこそできた記事でした

――密な連携の結果を重ねることで、どのような成果が表れていますか?

河田:
定量的な成果でいうと、昨年8月から今年3月にかけて、記事の検索流入は424%まで増加しました。

実は入社時、セッション数の目標をシミュレーションしていました。Webosque様に参画してもらってから、その計画を2倍、3倍の速度でクリアしています。私が当時想定していた数字を、はるかに上回る成果が出ている状況です。

社内でも、セッションやトラフィックが増えているという認知は広がっています。社内ミーティングでも「河田のチームがこんな成果を上げています」と取り上げてくれたりもして、反響は大きいです。


定性的な成果としては、記事の「初速順位」が明らかに良くなりました。以前は、公開直後から検索上位に入る記事は全体の15〜20%程度だったのが、Webosque様に依頼してからはその割合は50〜60%まで上昇しています。またビッグキーワードで、しっかりと検索上位にランクインできるようになったのも大きな変化です。

血の通った関係で「コンテンツ2.0」「コンテンツ3.0」を生み出したい

――改めて、河田さんから見たWebosqueの強み、他社との違いはどこにあると思いますか?

河田:
二人はどう思われるかわからないですが……。Webosque様の担当者さんたちの「人柄」が、大きな強みであり魅力だと感じます

――お人柄。

河田:
コンテンツ制作業務は、いくらの単価で、何文字で、いつまでに納品するかなど、やろうと思えばものすごく機械的にできてしまうものです。その点、Webosque様はそうではない。当社の提供するサービスを丁寧に調べつつ、記事上でサービスをどう表現すれば一番魅力が伝わるのかを、何度もやり取りを重ねてきました。

成田(Webosque):
私たちとしても、いただいた指示通りに制作するのではなく、疑問に思ったことはきちんと相談させていただくように徹底しています。またキーワードの特性を考えたうえで「ご指示いただいた製品とは別の製品を訴求した方が良いのではないか」といった提案などもさせていただいています。

河田:
実際、Webosque様からは「こういう表現はLayerX的にどうですか?」「この見せ方は可能ですか?」と相談を受けることが非常に多いです。ブランディングとガバナンスの両面を意識した問題提起をしてくれるからこそ、お互いに良い記事を書くためのオーダーを出し合い、切磋琢磨することが実現できている気がします。

検索上位を取りつつ、サービスの好感度を高めるための「血の通ったコンテンツ」を作りたい。そんな会社は、Webosque様との協業を強くおすすめします。

――素晴らしい関係性ですね。最後に、今後の河田さんの展望やWebosqueと取り組んでいきたいことなどを教えてください。

河田:
これまで築いてきた集客力があるコンテンツという資産を、実際の問い合わせという成果につなげていくこと。これがWebosque様との「第2ステージ」だと考えており、引き続きご支援いただきたいです。そして、将来的な展望として「記事」というフォーマットの殻を破ったコンテンツ制作にもチャレンジしたいと思っています。

――というと?

河田:
生成AIの登場などで一部では存在意義が危ぶまれているSEOですが、この領域にはまだまだ違った軸での可能性があると感じています。一方で、ショートコンテンツの流行など、コンテンツのあり方自体もどんどん多様化している現状があります。

私自身、SEOはいずれもっとファンマーケティング寄りの動きが求められると考えています。「バクラク」のコンテンツだから見てみよう。そう考えてくださるファンを増やしていけるよう、現行のフォーマットに囚われないコンテンツづくりをしていきたいです。

――両社の取り組みを通じて、「コンテンツ2.0」「コンテンツ3.0」に挑戦するわけですか。

河田:
大森さん、成田さんと一緒に、そんな新しいアウトプットを生み出せたら最高ですね。

各種サービス詳細や料金は
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