コンテンツマーケティングとSEOの違いは?同一視のリスクも解説

コンテンツマーケティングとSEOは、いずれも情報提供を通じたマーケティング施策ですが、その役割や目的、関わるプロセスは異なります。また、SEOのなかでも「コンテンツSEO」のように、両者が重なる領域も存在するため、注意が必要です。

本記事では、コンテンツマーケティングとSEOがそれぞれもつ役割や重要性、両者の違いについて解説します。マーケティング施策について理解を深めたい方は、本記事を参考にしてください。

1.コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは、オンライン・オフラインを問わず、顧客の課題解決につながるコンテンツを設計・提供し、顧客との関係構築から成果(問い合わせ・購買など)につなげる一連のマーケティング活動のことです。

なお、検索ユーザーの行動を想定してコンテンツを制作し、検索エンジンからの流入を増やす取り組みは「コンテンツSEO」として整理されることもあります。

発信するコンテンツの例としては、メールマガジンや動画、コラム、アンケートなどが挙げられます。

企業が一方的に情報を発信するのではなく、顧客のニーズに合わせて適切なタイミングで情報提供を行うのが特徴です。

1-1.コンテンツマーケティングの重要性

コンテンツマーケティングは、中長期的なマーケティング施策の一つとして重要な役割を果たします。

一度や二度の発信でコンバージョンを獲得できなくても、コンテンツの蓄積によってWebサイトの価値が徐々に高まります。顧客が抱える問題にアプローチできるコンテンツを継続的に提供することで、潜在顧客が見込み客になり、やがて顕在顧客、ファンへと変化していくでしょう。

2.SEOとは

SEO(Search Engine Optimization)は、検索エンジンの評価基準に沿ってWebサイト全体を最適化し、検索結果での露出と検索流入を高めるための取り組みです。日本では「検索エンジン最適化」と呼ばれることもあります。

SEOの具体的な施策に、キーワードの最適化やクローラビリティ、titleタグの設定、リンク対策などがあります。日本では、Googleの検索アルゴリズムを踏まえた手法を採用するのが一般的です。

2-1.SEOの重要性

SEOの重要性は、継続的な集客が期待できる点です。一般的に検索結果の順位が高いほどクリック率が向上し、Webサイトへの流入数が増えて集客につながります。SEO対策によって検索流入が安定すると、Webサイト全体の評価や集客基盤が強化され、結果として集客の安定化につながる側面もあります。

自社のWebサイトを通じて安定的かつ継続的な集客を図るには、SEO対策が必要不可欠といえるでしょう。

3.コンテンツマーケティングとSEOの違い

コンテンツマーケティングとSEOの主な違いは、以下のとおりです。

コンテンツマーケティングSEO
意味・顧客の課題解決につながるコンテンツを継続的に提供
・認知から検討・購買までの行動を支援する施策
・検索エンジンの評価基準に沿ってWebサイトを最適化
・検索結果での露出と流入を高める施策
目的コンテンツを通じた関係構築とコンバージョンの獲得検索流入を通じたWebサイト全体の成果最大化
ターゲット潜在層〜顕在層主に潜在層
対策コンテンツ顧客の検討段階や課題に応じた多様なコンテンツ(記事、資料、動画など)検索ニーズを満たすコンテンツを含め、Webサイト全体(記事ページ、構造、内部リンクなど)
チャネル・Webサイト
・検索エンジン
・メール
・SNS
・広告など
・検索エンジン

それぞれの項目について、両者の違いを詳しく見ていきましょう。

3-1.意味の違い

コンテンツマーケティングとSEOは、第一に意味が異なります。

コンテンツマーケティングとは、顧客の課題解決につながるコンテンツを軸に、認知から検討、購買までの行動を支援するマーケティング施策です。

一方でSEOは、自社のWebサイトを最適化し、検索流入を最大化する施策を指します。

3-2.目的の違い

コンテンツマーケティングの目的は、見込み顧客へのアプローチによって自社の商品・サービスへの興味関心を高め、コンバージョンの獲得につなげることです。

SEOの目的は、検索エンジンの評価基準に沿ってWebサイトを最適化し、検索結果上で適切な露出と流入を獲得することです。

このように、コンテンツマーケティングとSEOは施策の目的が異なるので、自社で最適な施策に合わせて選択するようにしましょう。

3-3.対象の違い

コンテンツマーケティングとSEOの対象はいずれも見込み顧客です。ただし、ターゲット層となる対象が異なる点に留意しましょう。

コンテンツマーケティングはコンバージョンの獲得が目的のため、商品・サービスを認知している顧客や、一定の購買意欲がある顧客といった顕在層がターゲットです。SEOはWebサイトへの流入数増加が目的のため、主なターゲットは商品・サービスを認知していない潜在層です。

3-4.対策コンテンツの違い

コンテンツマーケティングとSEOは、対策コンテンツにも違いがあります。

コンテンツマーケティングは、顧客の検討段階や課題に応じたコンテンツ全般が対象です。ターゲット層に有益な情報を発信するために、各種コンテンツの制作と運用を行います。

検索ニーズを満たす記事コンテンツだけでなく、Webサイト全体の構造や内部リンクなども含めて最適化を行うのが、SEOです。最適化することで、ユーザーの検索意図に合致したコンテンツが検索結果上で適切に表示されます。

3-5.チャネルの違い

コンテンツマーケティングのチャネルは、検索エンジンやメールマガジン、SNS、広告など多岐にわたります。たとえば、自社の商品・サービスに関する記事を制作して検索上位に表示させる手法や、SNS・広告で宣伝する手法などです。

一方で、SEOのチャネルは検索エンジンに限られます。検索結果上でWebサイトが適切に評価・表示されることで、検索ユーザーが流入する仕組みです。

4.コンテンツマーケティングとSEOを混同してしまうリスク

コンテンツマーケティングとSEOの意味を同じに捉えたまま施策を進めると、マーケティング活動やコンテンツの制作に支障をきたす恐れがあります。また、期待通りの集客効果が見込めず、自社の経営に影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

本章では、コンテンツマーケティングとSEOを混同した場合に懸念される3つのリスクについて解説します。

4-1.自然検索流入が得られないコンテンツをつくってしまう

コンテンツマーケティングとSEOの違いを理解していなければ、自然検索による流入が得られないコンテンツを制作してしまう恐れがあります。

検索順位が上がらないコンテンツ自体に問題はありませんが、SEOに不向きなコンテンツを制作した場合、検索流入は見込めない可能性が高いです。

検索流入を前提とした自社の商品・サービスの訴求を期待していた場合、目的を達成できない可能性があります。

4-2.自然検索流入以外のユーザーにアプローチできない

コンテンツマーケティングとSEOを混同してSEO施策のみに注力した場合、検索エンジンによる自然流入以外の集客が見込めなくなる可能性があります。

パソコンやスマートフォンの操作に不慣れな高齢者層や、インターネットを活用した情報収集が苦手な潜在層にアプローチできず、機会損失が発生するリスクがあるでしょう。

コンテンツマーケティングにおいて、コンテンツの種類はSEOのほかに多くあることを忘れてはいけません。幅広い年代・ライフスタイルの顧客に自社の商品・サービスを認知してもらうには、各施策の目的と方針に行き違いが生じないように、慎重に取り組みを進めることが重要です。

4-3.集客できてもコンバージョンにつながらない

両者の違いを理解していないと「SEOでWebサイトへの流入数が増えれば、コンテンツマーケティングは成功する」と考えてしまう可能性があります。

SEO施策によって集客が増加しても、その後の動線設計やコンテンツ制作が不十分な場合、コンバージョンにつながらないケースが起こり得るでしょう。たとえば、コンテンツが集客を目的とした内容に偏っているWebサイトは、自然検索流入がよくても、資料請求や購買に至りにくくなります。

コンテンツマーケティングでは顧客の集客も目的の一つですが、最終目標は自社の収益に繋がるアプローチをすることです。コンバージョンをすぐに獲得することは難しくても、高品質のコンテンツを継続的に発信することで、顧客の再訪問を促せます。

たとえば、資料請求などで入手した顧客のメールアドレスに適切な情報を発信することで、コンバージョンを獲得できる可能性が高まるでしょう。

5.コンテンツマーケティングとSEOの違いを理解して適切なアプローチをしよう

コンテンツマーケティングとSEOはいずれもマーケティング施策ですが、意味や目的、ターゲットなどが異なります。両者は同じ括りではなく、コンテンツマーケティングで取り組む手法の一つにSEOがあると考えるのが適切です。

両者を混同したまま施策を進めると、自然検索流入やコンバージョンが獲得できないコンテンツを制作してしまう恐れがあるため注意が必要です。また、自然検索流入以外のユーザーにアプローチができなくなることも懸念されます。

それぞれの違いを理解し、ユーザーに適切なアプローチをしたい方は、豊富な経験と専門知識をもつマーケティング会社に相談するのがおすすめです。

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