検索順位のクリック率は、検索結果でユーザーがクリックした割合を示す指標です。順位が高くてもクリックされなければ成果にはつながりません。
本記事では順位別のCTRデータや改善方法を解説し、アクセス増加やユーザーの検索体験最大化へつなげるポイントを解説します。
1.検索順位のクリック率(CTR)とは?
クリック率(CTR)とは、検索結果や広告に表示された数に対して、実際にユーザーがクリックした割合を示す指標です。検索結果の順位に関わらず、単に表示されるだけでは集客につながりません。
クリックされて初めて見込み顧客との接点が生まれるため、クリック率を上げるための工夫は重要です。クリック率の計算式は、以下のとおりです。
クリック率(CTR)=クリック数 ÷ 表示回数 × 100
たとえば検索結果や広告が10,000回表示されて500回クリックされた場合、CTRは「500 ÷ 10,000 × 100 = 5(%)」となります。
同じ条件でクリック数が1,000回に増えれば、CTRは10%です。このようにCTRはユーザー行動を定量的に把握できるため、サイト運営や広告改善の基本指標として欠かせません。
2.SEOの検索順位別クリック率
検索順位ごとのクリック率は、SEOにおける成果を測るうえで注目すべき重要な指標の一つです。
米First Page Sage社が2025年5月に公開した最新データによると、検索1位のCTRは 39.8%、2位は 18.7%、3位は 10.2% と順位が下がるにつれて大きく低下します。
| 検索順位 | クリック率 |
|---|---|
| 1位 | 39.8% |
| 2位 | 18.7% |
| 3位 | 10.2% |
| 4位 | 7.2% |
| 5位 | 5.1% |
| 6位 | 4.4% |
| 7位 | 3.0% |
| 8位 | 2.1% |
| 9位 | 1.9% |
| 10位 | 1.6% |
引用元:First Page Sage「Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2025」
このように、検索順位によってクリック率が大きく変わることがわかります。特に検索1位と2位では 21.1%の差があり、CTRは実に2倍以上変わっている点に注目しましょう。
また1位と10位を比較すると38.2%もの差が生まれ、同じ検索結果ページ内でも獲得できる流入数が大きく変わります。検索順位の差は単なる表示位置の違いにとどまらず、アクセス数やコンバージョン機会に直結するといえるでしょう。
3.SEOにおいてクリック率が重要な理由
SEOにおいてクリック率は、検索流入数に直結する重要な指標です。クリック率が高いということは、タイトルやメタディスクリプションが検索意図に合致し、ユーザーに魅力的だと感じられている証拠です。
検索エンジンから検索意図を満たすと判断されたコンテンツは検索上位にランクインします。実際にユーザーがアクセスし、訪問体験が高いシグナルが検出されれば、さらなる上位化や上位ポジションのキープが期待できるでしょう。
SEOでは「検索上位を取ること」「クリックされること」「訪問後にユーザーが満足すること」の3点が欠かせません。
4.Google Search Consoleを用いて検索順位別のクリック率を確認する方法
検索順位ごとのクリック率を把握するには、Google Search Consoleを使う方法が確実かつ一般的です。クリック率を確認できれば、どのキーワードで改善が必要かを正しく判断できます。
クリック率の確認手順は、以下のとおりです。
- Google Search Consoleにログインし、対象のサイト(プロパティ)を選択する
- 「検索パフォーマンス」 > 「検索結果」をクリックする
- 画面上部の「平均CTR」と「平均掲載順位」にチェックを入れる
これで検索クエリごとの表示回数やクリック数、CTR、平均順位が一覧で確認できます。一般的な順位別CTRと比較し、大きく下回っているキーワードは改善の余地があるかもしれないため見直すとよいでしょう。
特に平均順位が高く表示回数が多いものの平均クリック率が大幅に下回っている場合は、タイトルやメタディスクリプションを見直すなど、優先的に対策すべきです。全キーワードを細かく修正すると膨大な手間がかかるため、効率的に改善対象を絞って成果につなげましょう。
5.SEOにおける検索順位別のクリック率を改善する方法
検索順位が高く表示されたとしても、クリック率を高めて多くのユーザーにクリックされなければ、成果にはつながりません。ここからは、検索順位別のクリック率を改善するための方法を見ていきましょう。
5-1.キーワードをタイトルの前方に配置
クリック率を高めるには、不自然ではない範囲で対策キーワードをタイトルの前方に置くことが重要です。ユーザーは検索結果の左から右へと視線を動かす傾向があるため、なるべく前半にキーワードがある方が目に入りやすく、求めている情報に関するページであることを訴求しやすいためです。
また長いタイトルは検索結果で途中が省略されてしまうことも多く、後方に配置されたキーワードはそもそも表示されない可能性があります。
主要キーワードはなるべく前半に入れることで、検索意図とマッチした魅力的な見出しがユーザーの注目を集め、CTRの改善につながるでしょう。
注意点として、ユーザーが検索するキーワードと実際の用語名やわかりやすい語句が異なる場合があります。たとえば「敬老の日 おすすめ」で検索した場合、「おすすめ」は含まれずに「ランキング」や「特集」がタイトルに含まれたページが複数上位表示しています。
公開前に検索結果を確認し、ユーザーの検索意図や心理を仮説立てて設定することが大切です。
5-2.タイトル・ディスクリプションに魅力的な表現を含める
クリック率を上げるには、タイトルやメタディスクリプションにユーザーの心を惹きつけるような魅力的な表現を取り入れることが欠かせません。具体的には以下のものがあるので、参考にしてください。
- 数字を入れる
- 損失回避を訴える
- 読者に呼びかける など
たとえば「3カ月で小学生の算数をマスターする方法」や「間違えると恥をかく冠婚葬祭マナー」のように、具体性や緊張感を加えるとクリック率は向上します。また「知らないと損する」「初心者必見」「図解あり」といったフレーズも関心を引きます。
ただし誇張しすぎると釣りタイトルとみなされ、直帰率増加や検索順位低下につながるため注意が必要です。さらにタイトルに続くメタディスクリプションも記事の概要を簡潔に伝える役割をもちます。
メタディスクリプションは数分で設定できる施策なので、ベネフィットを意識した魅力的な文章を入れ込み、CTR改善に役立てましょう。
5-3.更新日を最新にする
検索結果には記事の公開日や更新日が表示されることが多く、これもクリック率を左右する可能性があります。検索キーワード・検索意図によって異なりますが、最新情報を求めるユーザーは、直近で更新された記事を選ぶでしょう。
特にSEOやデジタルマーケティングのように情報が変化しやすいジャンルでは、この影響が顕著です。たとえば「2025年最新版」などと記載された記事は、同じ内容でも古い日付のものよりクリックされやすくなることが期待できます。
そのため定期的に記事をリライトして内容を更新し、更新日を新しく保つことが大切です。更新はクリック率を上げるだけでなく、Googleの評価向上や検索順位アップにもつながります。
5-4.強調スニペットへの表示を狙う
クリック率を飛躍的に高める方法の一つが「強調スニペット」への表示です。強調スニペットとは、検索結果のリンクよりも上に記事の要約が表示される仕組みで、通常より広い面積を確保できます。
前述のFirst Page Sage社のデータによると検索1位のCTRが39.8%であるのに対し、強調スニペットに表示されれば42.9%まで向上するとされています。
強調スニペットは検索上位ページから抽出される傾向が高いため、まずは検索上位を目指しましょう。そのうえで「〇〇とは」「方法」など、明確に答えが示せるキーワードを狙うと効果的です。
5-5.構造化データの実装
構造化データを実装することで、検索結果画面での表示内容を充実させ、クリック率を高められます。構造化データとは、Googleにページ内容を正確に伝えるためのマークアップです。
たとえばレシピ記事なら材料や調理時間、カロリーなどを機械的に理解できる形式で記述します。これによって検索結果にはレビューの星や価格、イベント情報などが表示され、ユーザーの目に留まりやすくなります。
構造化データを実装すれば同じ順位でも目立ちやすく、CTR向上が可能です。
方法としてはSchema.orgにあるタグを利用してHTMLに実装するのが一般的ですが、必ずしも設定した情報が表示されるわけではありません。それでも実装すれば検索結果上の表示領域を広げられるため、手間をかける価値のある改善施策といえます。
5-6.ファビコンやURLを最適化する
検索結果に表示される小さなアイコン「ファビコン」やURL表示も、クリック率に影響を与えます。ファビコンはブランドの象徴として機能し、ユーザーは見慣れたアイコンに安心感を覚えるため、クリック率向上が可能です。
たとえば飲食店検索で聞き覚えのある口コミサイトのアイコンを無意識に探すように、ブランド認知度の高いサイトはファビコンによってCTRを押し上げることができます。またURLも簡潔でわかりやすい構造にしておくことが大切です。
複雑な文字列よりもカテゴリやキーワードが含まれたURLは、ユーザーにとって信頼性を感じさせるものです。ファビコンやURLを適切に設定すれば、検索結果での視認性と信頼性が向上し、クリック率改善に直結します。
ファビコンやURLは小さな工夫ですが、積み重ねることで大きな成果につながるため、ぜひ行いましょう。
6.クリック率が改善されるとSEOの検索順位も上がる?
クリック率は、SEOの検索順位に影響を与える重要な要素です。検索エンジンはユーザーに有益な情報を提供したいと考えており、クリック率はそのページがどれだけ魅力的で検索意図に合致しているかを示す行動指標といえます。
Googleは公式にクリック率を直接のランキング要因と明言していませんが、インタラクションデータを評価に活用していることを公表しています。
参考:Google「Google によるランキング結果の決定方法 – Google 検索」
たとえばユーザーが検索結果で上位サイトをクリックし、すぐに戻って別のページをクリックする場合は「期待外れ」と判断され、逆に長時間滞在して戻らない場合は「有益なページ」と認識される可能性があるでしょう。
クリック後の行動や戻るまでの時間などのデータは匿名化され、機械学習によってランキング精度を高めるシグナルに変換されています。
つまりCTRが高い=ユーザーから選ばれているという評価が積み重なれば、検索順位が上がる可能性が高まるということです。質の高いコンテンツを前提に、クリック率改善を並行して行うことが、SEO成功の近道といえるでしょう。
7.検索順位向上だけでなくクリック率改善も実施しよう
検索順位はSEO施策の成果を測るうえで欠かせない指標ですが、順位が高くてもクリックされなければアクセスは増えません。クリック率はユーザーがそのページを「選びたい」と感じるかどうかを示す行動シグナルで、改善を重ねれば、流入数やコンバージョン数を大きく伸ばすことが可能です。
またCTRが高いページはGoogleに「有益なコンテンツ」と判断されやすく、間接的に検索順位の向上にもつながります。つまりSEO対策では「順位向上」と「クリック率改善」を両輪として進めることが重要です。
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