SEOでは、何文字書けば上位表示できるのかと悩む方も多いでしょう。しかし検索順位は文字数だけで決まるわけではありません。
本記事では、タイトルやディスクリプション、本文の最適な文字数と、検索意図を満たすための考え方をわかりやすく解説します。
1.SEOと文字数に直接的な関係はない?
SEOでは、文字数が多いこと自体が上位表示につながるわけではありません。重要なのは、ページの長さではなく、ユーザーの検索意図に対して必要な情報が適切に提供されているかどうかです。
実際の検索結果を見ると、長文の記事だけでなく、商品ページやFAQページ、ツール機能を提供するページなど、形式の異なるページが上位に表示されていることがあります。これは文字数ではなく、ユーザーが求めている目的に合った情報を提供できているかどうかが影響しているためです。
たとえば「今日の天気」を知りたいだけなのにもかかわらず「天気とは?」といった長文解説が出てきたら、誰も読みたいと思わないでしょう。
Googleは公式ヘルプの中で、最適な文字数が決まっているわけではなく、上位表示を狙うためにコンテンツの長さだけを調整しても意味はないと説明しています。
一方で、内容に応じて言葉のバリエーションをもたせ、自然な形で情報を補足していけば、結果として検索結果に表示される機会が広がる可能性があるとも示しています。
つまり、ユーザーが求めている情報を無駄なく、わかりやすく届けられているかどうかが、コンテンツの質を左右するといえるでしょう。
参考:Google for Developers「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」
2.SEOで文字数を考慮すべき要素
SEO施策を進めるにあたり、文字数を意識しなければいけない要素もあります。ここからは、意識すべき要素と考え方について紹介します。
2-1.タイトル
検索結果に表示されるタイトルは、主にtitleタグの内容が使われることが多く、ユーザーがページ内容を判断する手がかりの一つです。
タイトルは長すぎると検索結果で途中で切れてしまい、伝えたいキーワードや魅力的な部分が見えなくなるリスクがあります。逆に短すぎると内容が伝わらず、クリック率(CTR)が下がる要因となるでしょう。
一つの目安として30文字前後に収めると、検索結果で全文字表示されやすいためおすすめです。また、不自然にならない範囲で主要なキーワードをタイトルの前半に置くと、ユーザーが検索結果上で内容を把握しやすくなります。
SEOのタイトルについて詳しくは、以下の記事で解説しています。
2-2.ディスクリプション
ディスクリプションは、検索結果でタイトルの下に表示される説明文です。ページ内容の要約として機能し、SEO上は直接的な順位要因にはならないものの、クリック率(CTR)を左右します。
検索結果に表示されるディスクリプションの文字数は検索環境によって変動しますが、執筆時の目安としては100文字前後がおすすめです。100文字を超えると文章が途中で省略されやすくなってしまい、ユーザーに伝えたいメッセージが伝わりにくくなってしまう恐れがあります。
ディスクリプションを作成する際はページの概要を簡潔に伝えるとともに、ユーザーが「このページで悩みが解決しそう」と思えるような具体的な表現を心がけましょう。
検索キーワードと一致する箇所は太字になり少し目立つため、キーワードを自然に含めながら、行動を促す一文を加えることでクリック率の向上を狙います。
2-3.本文
本文の文字数に関しては「多ければ良い」「短ければ不利」といった単純な判断はできません。SEOで評価されるのはあくまで「検索意図をどれだけ満たしているか」であり、文字数はその結果として自然に決まるものです。
検索ユーザーが求める情報を十分に提供しようとすれば、根拠や具体例、専門用語の説明などを盛り込む必要があり、結果として文字数は多くなる傾向です。逆に知りたい答えがシンプルであれば、短い文章でもユーザーの満足度は高くなります。
たとえば「郵便料金 定形外」と検索するユーザーは、仕組みよりも金額をすぐに知りたいはずです。その場合、短く正確に答える記事が評価されます。一方で「SEO コンテンツ 制作」のような複合的なテーマでは、背景知識や実践例、具体的な方法まで説明する必要があり、自然と長文になるでしょう。
文字数は「目的」ではなく「結果」です。検索意図に合った深さと広さをもった記事を作成すれば、自ずと最適なボリュームになります。網羅性とわかりやすさの両立を意識することが、SEOにおける本文設計の最も重要なポイントといえるでしょう。
SEOのコンテンツについて詳しくは以下の記事で解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
3.本文の文字数を設定する際の調査方法
本文の文字数を考える際は、検索上位に表示されているページを参考にしながら、ユーザーにとってどの程度の情報量がわかりやすいかを把握することが重要です。上位ページは、結果として検索ユーザーの疑問に適切に応えているケースが多いため、構成や情報量を確認する参考になります。
分析の際は、まず上位10サイト程度をピックアップし、各ページがどの程度の情報量でユーザーの疑問に答えているかを確認しましょう。その際に、文字数はあくまで情報量を把握するための参考として捉えます。
検索キーワードによりますが、たとえば上位ページの多くが10,000文字を超える比較的長い構成であれば、背景説明や補足情報まで求めているユーザーが多いと読み取れます。逆に、2,000文字未満のコンパクトなページが並んでいる場合は、要点を素早く知りたい検索意図が強いと考えられるでしょう。
あわせて、上位ページで共通して扱われている話題や用語を確認すると、ユーザーがどのような情報を求めているかを把握しやすくなります。
4.文字数の前に意識すべきコンテンツのポイント
SEOでは「何文字書くか」よりも、「何を伝えるか」「どのように伝えるか」が重要です。ここからは、文字数の前に意識すべき3つのポイントを解説します。
4-1.情報の網羅性で検索意図を満たす
SEOで上位表示を目指すうえで欠かせないのが、検索意図を網羅的に満たすことです。検索意図とは、ユーザーが特定のキーワードを入力した際に知りたい情報や解決したい課題のことです。
Googleはこの意図を正確に理解し、より多様なニーズに対応できるコンテンツを上位に表示します。たとえば「SEO対策」と検索する人の中には「SEOとは何か」を知りたい人もいれば「具体的な方法」や「ツール比較」を求めている人もいます。
どれか一つの視点に偏ると他のユーザーのニーズを満たせず、結果として評価を落とすことになるため、検索キーワードから想定される疑問や目的を幅広くカバーすることが重要です。
ただし、1ページですべてを網羅する必要はありません。複数のページでテーマを分け、それぞれを内部リンクでつなげば、サイト全体として網羅性を高められます。
4-2.自社独自のオリジナル情報を盛り込む
Googleは、他と差別化された情報や独自の視点をもつコンテンツを重視する姿勢を示しています。
オリジナルコンテンツとは、自社の体験や実績、調査データ、顧客事例などを基に、独自の切り口や付加価値を加えた情報を含むコンテンツを指します。ユーザーが検索した際、どのページを開いても似たような内容ばかりでは満足できません。
たとえば「SEOの文字数」に関する記事であれば、自社で分析したデータや、実際に成果につながった構成例を紹介することで、記事の説得力を高めることができます。単なる一般論ではなく、具体的なデータや体験談があることで、読者に信頼感を与えられます。
コンテンツ制作では、既存情報をなぞるだけでなく、独自の整理や視点、実体験に基づくプラスアルファの付加価値を加えることが重要です。競合と同じ内容をまとめるだけでなく、自社だからこそ語れる視点を盛り込み、独自性を打ち出しましょう。
参考:Google for Developers「Google 公式 SEO スターター ガイド」
4-3.E-E-A-Tを担保する
E-E-A-Tは、Googleが「役に立つコンテンツ」を評価するうえで重視するとしている観点を整理した概念です。なお、E-E-A-T自体がランキングに直接影響する要因というわけではありません。
- Experience:経験
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trustworthiness:信頼性
E-E-A-Tの観点では、誰がコンテンツを作成したのかがわかることや、どのような経験・根拠に基づく情報かを読み取れることが重要です。
たとえば医療・法律・金融などYMYLに該当し得る領域では、執筆者の実績や所属、監修者情報を明記しておくことが、信頼性を判断する材料になります。
また、情報源が明示されているかどうかも信頼性に関わります。引用元や統計データの出典を示すことで、根拠が追える状態になり、読者の納得感につながるでしょう。
E-E-A-Tを意識した情報設計は、結果としてユーザーにとって信頼できるコンテンツにつながります。特に重要なのは、そのコンテンツが「検索順位のため」ではなく「人の役に立つため」につくられているか、という点です。
参考:Google for Developers「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」
5.文字数が少なくても評価される可能性があるコンテンツとは?
SEOでは「文字数が多い=評価されやすい」というわけではありません。検索キーワードによって、ユーザーが求める情報量やコンテンツ形式は異なります。
ここからは、文字数が少なくても評価される可能性があるコンテンツについて、順番に見ていきましょう。
5-1.FAQのようなユーザーが簡潔な回答を求めるコンテンツ
「すぐに答えを知りたい」タイプのクエリでは、コンテンツの長さよりも「結論がわかりやすいこと」が重要で、要点を端的に示したページが選ばれやすい傾向です。
こうしたクエリでは、検索結果の表示形式として強調スニペットなどが出ることがあり、FAQ形式や簡潔な定義文が検索結果上で目立つ形で表示される場合があります。
具体的には、用語の意味や料金、手順などを調べる検索では、短文の定義説明やステップ解説が好まれます。FAQ形式で要点を整理すると、ユーザーが素早く理解しやすくなるでしょう。
5-1-1.AI Overviews(AIによる概要)を前提としたFAQコンテンツの考え方
AI Overviewsとは、Googleが導入した生成AI機能で、検索結果の最上部に質問への自動回答を表示する仕組みです。
こうした即答型コンテンツの考え方は、AI Overviews(AIによる概要)の登場後も大きくは変わりません。検索意図に対して正確に答えることが、引き続き重要である点は共通しています。
悩みが浅く、比較的すぐに解決できるクエリでは、AI Overviews上の要約だけで検索意図が満たされ、結果としてゼロクリックにつながるケースがあります。
一方で、クエリの内容によっては、概要を確認したうえでより詳しい情報を求め、表示されたリンクからサイトを訪問するユーザーも少なくありません。そのため、AI Overviewsが表示されることを前提に、要約だけでは不足する背景や具体情報まで補えるコンテンツを提供することが重要になります。
AI Overviewsが表示される環境でも、信頼できる情報源として選ばれるためには、正確性に加えて、一次情報や具体例など、そのページならではの価値を明確にすることが大切です。FAQコンテンツを作成する際は、上位表示サイトの傾向を分析しながら、単なる回答にとどまらず、根拠や具体例などの独自の価値を加える工夫が求められます。
参考:Google for Developers「AI 機能とウェブサイト」
5-2.画像や動画が中心になっているコンテンツ
画像や動画が中心になっているコンテンツも、文字数にかかわらず評価されうるコンテンツです。特に視覚的に情報を伝えるジャンルでは、長文テキストよりもビジュアルをメインにした短文構成の方が効果的な場合があります。
たとえばECサイトの商品紹介ページでは、詳細な文章よりも高品質な画像や動画、簡潔なキャッチコピーや特徴説明がユーザーにとってわかりやすい情報源です。
同様にレシピサイトでは料理の工程を動画で示し、材料やつくり方を短文で書くと、視覚的に理解しやすいコンテンツとなるでしょう。
ビジュアル中心のページでは、テキストは「補足説明」として機能するケースが多くなります。長すぎる文章は画像や動画の印象を妨げることもあるため、見やすさやデザイン性を重視する方がSEO的にも有利に働くケースがあります。
コンテンツの目的が「視覚で伝える」ものであるなら、文字数よりもユーザー体験(UX)とメディア設計を優先し、検索意図に最適化された情報提供を意識することが重要です。
6.文字数にとらわれず、ユーザーにとって有益なコンテンツを考えよう
SEOでは「何文字書くか」よりも、「ユーザーが求める情報をどれだけ正確かつわかりやすく届けられるか」が重要です。文字数を意識しすぎると、本来伝えるべき内容がぼやけ、ユーザーの満足度を下げてしまうこともあります。
本記事で紹介したように、タイトルやディスクリプション、本文それぞれの役割を理解し、検索意図に沿った構成を設計することで、検索ユーザーの満足度や評価につながりやすい記事をつくることはできるでしょう。
特に検索エンジンがAIを活用してページ内容を理解するようになった現在では、数値としての文字量よりも、検索意図に対してどれだけ有益な情報を提供できているかがより重要です。このような考え方をもとに、実際のコンテンツ設計やSEO施策に落とし込むようにしましょう。
Webosqueでは「ユーザーの検索体験」を重視したSEOコンサルティングやコンテンツ制作を行っています。BtoB企業やローカル企業向けの集客支援から、記事制作・サイトリニューアルまで、専門のコンサルタントが戦略的にサポートします。
検索意図の分析からキーワード設計、導線改善まで一貫して支援し、Web集客を成果につなげた方は、ぜひご相談ください。